目次
「朝の準備に追われてバタバタしてしまう…」
「黒板準備が間に合わない」
「朝の会までに心の余裕がない…」
そんな経験、ありませんか？
実は、多くの新任教員にとって朝の準備は、
大きなプレッシャーやストレスになってしまうことが多いんです。
なぜなら、「朝＝慌ただしいもの」という意識が強くなると、自分で時間をコントロールする感覚を失ってしまい、常に焦りながら1日をスタートすることになるから。
また、先生にもそれぞれ性格やペースがあります。
例えば、
- 時間管理が苦手な先生 → 「あとで準備しよう」と思いがちで朝に慌てる
- 完璧主義な先生 → 「ちゃんとやらないと」と気を張りすぎて疲れてしまう
- 子育て中の先生 → 家のことで手いっぱいで朝の準備に時間をかけられない
こうした状況を無視して「朝早く来て全部やればいい」と自分にプレッシャーをかけすぎてしまうと、心の余裕がなくなり、子どもたちとの関わりにも影響してしまうことも…。
でも、大丈夫！
ちょっとした工夫をするだけで、朝の準備はぐっとラクに、そして気持ちよく1日をスタートできるようになります。
次の章では、新任教員でも無理なく取り入れられる朝の準備時短術を具体的にご紹介します♪
前日の「仕込み」が朝をラクにする
「朝はバタバタしてしまう」
「余裕がない」
そんな悩みを解消するカギは、実は前日の仕込みにあります。
朝の準備の8割は、前日に終わらせられる
これは多くのベテラン教員が実践している鉄則です。
例えば、こんな小さな準備だけでも、翌朝の負担は大きく変わります。
- 明日の黒板に書く内容を、帰り際に下書きしておく
- 配布物をあらかじめ机の上にセットしておく
- 朝の会で話す内容（天気、ニュース、連絡事項など）をメモしておく
こうした小さな仕込みが、翌朝のバタバタを防ぎ、
余裕をもって1日をスタートする助けになります。
「今は疲れていて無理…」という日もあるかもしれませんが、
未来の自分を助ける行動として少しずつ意識してみてくださいね。
朝のルーティンを決めると迷わない
「毎朝バタバタして、気づけばチャイムが鳴る直前…」
そんな焦りのなかで一日がスタートすると、心にも余裕がなくなってしまいますよね。
新任の先生にとっては、日々の業務だけでなく「朝の準備」もまだ慣れないことが多く、
何から手をつけていいか迷ってしまうこともあるはずです。
だからこそおすすめしたいのが、
「自分だけの朝のルーティン」を決めてしまうこと。
たとえば
- 7:30 職員室到着→メール確認
- 7:35 教室へ移動→黒板の準備
- 7:40 配布物の確認と準備
- 7:50 学習プリントの配置と教室整備
- 8:00 子どもを迎えるために笑顔でドア前に立つ
こんなふうに、一つひとつの動作を「習慣化」しておくことで、
朝の行動に迷いがなくなり、無駄な時間が減っていきます。
実際にルーティンができると、自然と心のゆとりが生まれて、
子どもたちを落ち着いた気持ちで迎えられるようになりますよ。
ルーティンは最初から完璧に作る必要はありません。
1週間ごとに少しずつ見直しながら、自分のやりやすい流れを見つけていくのがコツです。
「朝がラクになると、1日がうまく回る」
それを実感できるようになると、教員生活がグッと楽しくなりますよ♪
朝イチ準備は優先度で割り切る
朝は時間との勝負。
新任の先生は特に、「全部を完璧にしなきゃ！」という思いで、あれもこれもと手を広げがちです。
でも、やることを全部こなすより、やらなくてもいいことを見極める力の方が、
朝の時短にはずっと大切なんです。
たとえば、
- 黒板の飾りや掲示物の貼り替え → 朝でなく放課後でもOK
- 連絡帳の準備 → 朝のうちに一言書くくらいで十分
- 掃除や整理 → 週に一度だけ時間を決めて集中してやる
といったように、「絶対今日じゃなくても大丈夫なこと」を見極めて、
朝はその日一番大事な準備に集中するだけで、気持ちもグッとラクになります。
さらにおすすめなのが、「優先度の高いこと」を朝のルーティンに組み込むこと。
- 出席確認用の資料だけは必ず机に出す
- 今日使う教材・プリント類を一番上にまとめておく
- 子どもたちが登校する前に、黒板に今日の一言を書いておく
など、最低限の準備だけに集中することで、
朝のエネルギーを温存しながら、落ち着いた気持ちで子どもたちを迎えられます。
焦って準備している先生より、
穏やかな表情で子どもを迎える先生の方が、子どもも安心します。
「全部やらなきゃ」ではなく、「今やるべきことに絞る」。
それが、新任の先生にこそ伝えたい本当の時短術です。
プリント・連絡事項は見える化で混乱ゼロに
朝のバタバタした時間、連絡帳やプリントの確認、
配布準備などで頭の中がごちゃごちゃしてしまうこと、ありませんか？
とくに新任教員のうちは、日々の業務に慣れていないことも多く、
「あれ、今日配るプリントどこだっけ？」「この連絡、保護者に出してたかな？」
と焦る場面が出てきがちです。
そんなときに効果的なのが、見える化の工夫です。
たとえば…
- 配布プリントは前日に仕分けしてトレーにセット
- 「配布済み」「未配布」「回収中」などのラベル付きで整理
- チェックリストを使ってタスクを可視化
- 朝の業務ルーティンをリスト化して、確認しながら行動
- 連絡帳やメール対応も時間を決めて確認
- 出勤直後の5分、朝の読書タイム後など、ルールを決めるとスムーズ
このような見える化の仕組みを取り入れることで、
朝の「あれ、やったっけ？」という小さなストレスがグッと減ります。
特に新任のうちは、情報が一気に押し寄せてくるので、
自分で整理・仕分けする力を身につけておくと、あとあと本当にラクになります！
「わからないから焦る」「探すから遅れる」
という朝のプチトラブルは、ちょっとした工夫でなくせます。
少しずつ、自分なりの整理方法を確立していきましょう。
頼れるストックで朝の準備に余裕をつくる
新任のうちは、「全部その場で対応しなきゃ！」
と気を張ってしまいがちですが、朝のバタバタを少しでも和らげるには、
「あらかじめ準備しておくもの」を持っておくのがコツです。
たとえば、以下のような朝のストックアイテムを意識的に用意しておくと、
心にも時間にも余裕ができます。
- 予備の出席カードや健康観察シート
- 急な欠席・早退連絡用のフォーマット
- ちょっとした時間に使える“学級小ネタ”のプリント（脳トレ・パズルなど）
- 保護者対応テンプレート（相談記録メモ、連絡帳への返信文例など）
「今日は何もトラブルがないといいな…」と願うのではなく、
「トラブルがあっても大丈夫な準備」があることで、朝のスタートに安心感が生まれます。
特に学級担任の場合、子どもたちの健康確認や提出物の確認、
日直の対応、黒板の準備など…
たくさんの業務が数分刻みでのしかかってきますよね。
そんな中でも、「これさえ準備しておけば何かあってもすぐ対応できる！」
という安心のストックを持つことで、心にも時間にもゆとりが生まれます。
完璧を目指さず、「困らない工夫」をちょっとずつ積み重ねていく。
それが、バタバタしがちな朝の時間をラクにしてくれる、実は一番の近道なのかもしれません。
【まとめ】朝の余裕が「笑顔」と「ゆとり」をつくる
朝の時間は、教員にとってまさに戦場。
特に新任の頃は、慣れない環境で毎日がバタバタ…。
でも、ほんの少しの工夫や前もっての仕込みがあるだけで、
朝の風景はガラリと変わります。
今回ご紹介した5つの時短術は、どれも特別なものではなく、
明日からすぐに取り入れられるヒントばかり。
無理なくできることから始めて、自分の朝のスタイルを見つけていけたら、
それだけで気持ちにも余裕が生まれます。
そして何より大切なのは、
「完璧」を目指さないこと。
準備に追われる日があっても大丈夫。
「今日もなんとか乗り越えた」
その積み重ねが、やがて自分だけの朝のリズムになっていきます。
朝にゆとりが生まれれば、子どもたちへの関わりにも自然と笑顔が増えます。
まずは、自分自身が「ラクになる方法」を、少しずつ見つけていきましょう。
あなたの教員生活が、毎朝ほんの少しずつ、心地よくなっていきますように。
