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「教員の経験を活かして、副業やビジネスにチャレンジしてみたい」
そう思っているけれど、「でも、自分にできるのかな?」と不安を感じている先生も多いのではないでしょうか。
私自身も、同じような気持ちを抱えていました。
教員という仕事は専門性が高く、忙しい毎日の中でビジネスと聞くと、まるで別世界のように感じてしまう。でも実は、教員の経験の中には、ビジネスにそのまま応用できるスキルがたくさん眠っているんです。
たとえば、授業を設計する力、伝える力、生徒との関係づくり、保護者対応、学級運営…どれも本質的には「価値を提供する力」であり、「課題を解決する力」。これは、どんなビジネスにも共通する大切なスキルです。
この記事では、そんな教員×ビジネスの第一歩を踏み出したい方に向けて、
- ビジネスマインドを育てたい人
- 副業に興味はあるけど何から始めればいいか分からない人
- 自分のスキルが本当に役立つのか自信がない人
そんな方に向けて、私自身が読んできた中で「これは教員にこそ響く!」と感じた、おすすめのビジネス書を5冊ご紹介します。
どれも難しい用語ばかりのビジネス書ではなく、読みやすく、そしてすぐに行動に移したくなるような実践的な内容ばかりです。
「知らない世界に飛び込むのは怖い」——その気持ちもとても分かります。
でも、あなたのこれまでの経験は、必ずどこかで誰かの役に立ちます。
この1冊が、あなたの考え方や働き方を見つめ直すきっかけになるかもしれません。
さあ、ここから一緒に、「教員×ビジネス」の扉を開いていきましょう。
第1章|教員の仕事は「個人ビジネス」の要素が詰まっている

「教員」という仕事をしていると、どうしても学校という組織の中で働いている感覚が強くなります。でも、少し視点を変えてみると、教員の仕事そのものが「個人ビジネス」に通じる要素に満ちていることに気づきます。
たとえば、学級運営はプロジェクトマネジメント。授業づくりはコンテンツ開発。保護者対応はカスタマーサポート。そして何より、子どもたちの前に立って伝える力=プレゼン力も、立派なビジネススキルのひとつです。
私自身、ブログやnoteで発信する中で「教員の経験って、実はビジネスでも活かせるものばかりだったんだ」と気づく場面が何度もありました。
特に、「相手の立場になって考える」ことができる力は、教員ならではの強み。ビジネスの世界でも「誰に届けるか」「どんなふうに伝えるか」がとても大事なので、ここは大きなアドバンテージになります。
とはいえ、最初は不安や戸惑いがあるのも当然です。「本当に自分にもできるのかな?」「周りと比べて知識が足りない気がする…」そんな気持ちもよく分かります。
でも大丈夫。ビジネスに必要な考え方やスキルは、ゼロからでも育てていけるもの。そして、教員としての経験を土台にできる人は、その成長スピードも早いのです。
この章では、教員の仕事がどれほどビジネスに近いものなのかを、改めて一緒に見つめ直していきましょう。「自分にもできるかも」と感じてもらえたら、きっとその一歩が大きな転機になります。
第2章|教員の私に刺さった!ビジネスの視点が学べるおすすめ書籍5選

「ビジネス書って難しそう…」と思っている方も多いかもしれません。でも、今回ご紹介する5冊は、教員という立場だからこそ響く内容ばかりです。
実際に私が読んで、「あ、これは授業づくりにも通じるな」と感じたり、「この考え方、職員会議にも活かせそう」と思えた本を選びました。
いわゆる難解なビジネス理論ではなく、すぐに現場で活かせる視点や、マインドセットが身につく実用的な本ばかりです。読書があまり得意でない方でも、スッと読めて、すぐに役立つ内容が詰まっています。
「1冊くらいなら読んでみようかな…」そんな気持ちになっていただけたら、うれしいです。
『転職と副業のかけ算』(moto 著)
「スキルの棚卸し」や「キャリアを資産にする考え方」が学べる一冊。
教員としてのスキルを客観視するのにとても役立ちました。
「自分には何ができるのか?」を見つめ直すきっかけになります。
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ 著)
心理学的な視点から「人がなぜ動くのか」を解説してくれる名著。
授業での子どもとの関わりや、保護者対応にも応用できる内容が詰まっていて、
私は読みながら何度も職員室で実践してみたくなりました。
『多動力』(堀江貴文 著)
「ひとつのことにこだわらなくていい」という価値観は、
マルチタスクが当たり前の教員にとっては希望のようなメッセージ。
「動いてみることで見える景色がある」と勇気をもらえました。
『1分で話せ』(伊藤羊一 著)
プレゼン力を高めるための本。
授業でも職員会議でも「伝え方」に悩む場面は多いですが、
この本を読んでからは構成を意識することで話がグッと伝わりやすくなりました。
『Think clearly』(ロルフ・ドベリ 著)
物事の捉え方や思考法を、わかりやすく教えてくれるエッセイ的な一冊。
忙しい日々の中で「ちょっと立ち止まる」きっかけになります。
私はこれを読むことで、考えすぎず行動に移す大切さを学びました。
第3章|「まずは一歩」から始まる、教員のビジネス的成長

どんなに魅力的な本を読んでも、学んだことを日常に活かせなければ、そこで終わってしまいますよね。
でも安心してください。大切なのは「最初の一歩」をどう踏み出すか——それだけなんです。
私が最初に取り組んだのは、小さなメモ帳に気づきを書くことでした。
「この保護者対応って、もしかしたらマーケティングに近い?」
「今日の授業の導入って、プレゼンの流れに似てるな」……
そんな風に、自分の日常の中にビジネス的視点を見つけていくことから始めました。
大きな挑戦をする必要はありません。
大切なのは、今の自分の仕事や暮らしに、ちょっとだけ違う角度のレンズをかけてみること。それだけで、自分の中に眠っていたスキルや可能性に気づくことができます。
また、誰かにシェアするという行為も、学びを深めるうえでとても効果的です。私は読んだ本の内容や、自分なりの気づきをXやブログで発信してみるようにしました。
すると、「それ、わかる!」「同じように感じてました」といった反応が返ってくることも増えてきたんです。
そうした声が、自分の学びのモチベーションになっていきましたし、「この経験って、誰かの役に立つんだ」と実感することで、また次の一歩を踏み出すエネルギーにもなりました。
教員としてのあなたの経験は、すでに誰かに届けられる価値ある情報です。
ほんの少し勇気を出して、ひとこと発信してみる。 ほんの少し時間をとって、自分の仕事を振り返ってみる。
その「ほんの少し」の積み重ねが、きっとこれからの働き方を変えていく第一歩になります。
「よし、やってみよう」そんな気持ちになれたら、ぜひその感覚を大切にしてみてくださいね。
第4章|「自分の棚にビジネス本がある風景」から始めよう

もしかすると今、「自分にはまだまだ早い」「読むだけで終わりそう」と感じているかもしれません。
でも、だからこそ私は、まずは1冊、ビジネス本を自分の本棚に置いてみることをおすすめしたいんです。
それだけで何かがすぐに変わるわけではありません。でも、視界の端にその本があるだけで、
「あ、ちょっと読んでみようかな」と思える日がきっときます。
私もそうでした。ある日、ふと目に入った1冊を手に取って読み進めるうちに、「自分の考え方が変わっていく」のを実感しました。
本は、強制しません。優しくそっと、でも確かに、私たちの中に新しい視点を育ててくれます。
「読んでよかった」「この本に出会えてよかった」と思える体験は、きっと今後の選択肢を広げてくれるヒントになるはずです。
教員という仕事に誇りを持ちながら、少しずつ視野を広げていく。そのスタート地点として、ビジネス本を1冊手に取ってみるという行動は、とても価値のある一歩です。
「読んだだけで終わりそう」と感じてもいいんです。大切なのは、読んでみようかなと思ったその気持ちに素直になること。
誰かのために、ではなく、まずは自分のために。
そうやってゆるやかに始める教員×ビジネスの旅は、きっとあなたにとって、かけがえのないものになるはずです。
まとめ|「まずは1冊の本から」——教員の未来が広がる選択肢に

この記事を読んでくださったあなたに、まず伝えたいのは「焦らなくて大丈夫」ということです。
ビジネスや副業という言葉に、どこか距離を感じてしまうのは当然のこと。私自身も、「自分にそんなことができるのかな」と、最初は戸惑いと不安でいっぱいでした。
でも、小さな1冊の本との出会いが、自分の見ている世界を少しずつ変えてくれました。
本は、そっと背中を押してくれる存在です。
「やってみたいかも」「ちょっと興味あるな」その気持ちだけで十分です。今すぐに何かを始めなくても、本を読むこと、視点を変えること。それだけで、あなたの中の可能性は確実に広がっていきます。
そしてなにより、教員としての日々は、ビジネスに活かせる学びの宝庫です。
今のあなたのままで、できることがたくさんあります。
これからの時代、「教員」という立場にいながら、自分の人生や働き方に選択肢を持つことは、とても大きな力になるはずです。
まずは1冊から。気になったものから。
ぜひ、自分のペースで、あなたのこれからを広げていってくださいね。