ブログ100記事書いてみて感じたこと|続けることの苦しさと喜び

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ブログを始めた日、「とりあえず1年続けよう」と心に決めました。
でも、その「1年」には想像以上に濃い日々が待っていました。

書くネタが浮かばなくて、パソコンの前で何時間も固まった夜。
「こんな記事、誰が読むんだろう」と公開ボタンを押す手が震えた日。
アクセスがゼロに近くても、諦めずにキーボードを叩いた朝。

そして、気づけば100記事。
振り返ってみると、「継続は力なり」という言葉の意味を、やっと自分の肌で感じられるようになっていました。

この記事では、ブログを100記事書いて見えた景色と、そこから得た気づきをお伝えします。
これからブログを始める人や、「続ける意味ってあるのかな」と迷っている人に、少しでもヒントになれば嬉しいです。


書き続けて見えた3つの変化

100記事を書き終えて、振り返ってみると、
一番大きかったのは、「書くこと」が少しずつ自分の一部になっていったことです。

最初は、記事を書くという行為がどこか特別で、肩に力が入っていました。
でも続けていくうちに、それは日常の呼吸みたいに当たり前の習慣になっていきました。

その過程で、私の中に3つの変化がありました。

文章が「自分らしい声」に近づいた

初期の記事を読み返すと、どこか借り物の言葉ばかり。
「正しい文章」を意識しすぎて、気持ちが置き去りになっていました。

でも、100回も公開ボタンを押していると、不思議なもので少しずつ飾りが取れてきます。
喜びも迷いも、恥ずかしさも、そのまま文章に乗せられるようになってきました。

それが読者に「あなたの文章はやさしい」と言ってもらえた瞬間、初めて自分の声で書けているんだと気づきました。

読者の顔を想像できるようになった

以前は、とにかく多くの人に届けばいいと思っていました。
しかし、あるときふと、「この記事は誰に届けたいんだろう?」と立ち止まったんです。

思い浮かんだのは、同じように教員として働き、迷いや悩みを抱えている友人の顔。
それからは、その人に話しかけるように文章を書くようになりました。

すると不思議と文章がやわらかくなり、伝えたいことがはっきりしてきたんです。

数字より「ありがとう」の重みを知った

PVが増えるのはやっぱり嬉しい。
でも心に残るのは、アクセス数ではなく、届いたメッセージの方でした。

「この記事を読んで救われました」
「前に進むきっかけをもらえました」

そんな言葉をもらうたびに、「ああ、書いてきてよかった」と胸が温かくなりました。
数字は移ろうけれど、感謝の言葉はずっと心に残ります。

この3つの変化は、100記事という“積み重ね”の中でしか手に入らなかったものです。
途中でやめていたら、きっとこの景色は見られなかったと思います。

100記事の中で一番つらかったこと

正直に言うと、
100記事の中で一番つらかったのは、「書きたい気持ちがあるのに、言葉が出てこない日」でした。

書き始めたころは、頭の中に次々とアイデアが浮かんできて、楽しくて仕方なかったんです。
でも50記事を過ぎたあたりから、少しずつペースが落ちてきました。

「前にも同じようなこと書いたかも」
「これ、本当に読者の役に立つかな?」

そんな考えがぐるぐるして、下書きが増える一方で、公開できる記事が減っていったんです。

そしてもう一つ、じわじわと心を重くしたのが、“なかなか収益化できなかったこと”です。
「これだけ書いたら、少しは成果が出るかも」と思っても、実際にはほとんど変化がなくて…。
PVは少しずつ伸びても、収益はほぼゼロに近い日が続き、
「やっぱり自分には向いていないのかも」と、心のどこかで諦めそうになった時期もありました。

つらかったのは、ネタ切れや数字そのものよりも、
“自分の文章に自信を持てなくなったこと”でした。
書いても書いても「これじゃダメだ」と消してしまう日々。
公開ボタンを押す勇気が、どんどん小さくなっていきました。

そんなとき支えになったのは、ほんのひとことの読者コメントでした。

「新しい記事、楽しみにしています」

たったそれだけの言葉なのに、「あ、誰かが待ってくれているんだ」と思えたんです。
その気持ちが、重くなった手をもう一度キーボードへと動かしてくれました。

そして気づきました。
文章を書くことは、毎回完璧を目指すことじゃない。
ときには拙くても、不器用でも、「今の自分が書けること」を素直に出せばいいんだ、と。
それからは、書けない日があっても自分を責めすぎず、小さな一歩を積み重ねることを大切にできるようになりました。

100記事の中で一番つらかった時期は、同時に、自分の“書く理由”を深く知るきっかけにもなった。
今ではそう思っています。

続けるために大事だった3つのこと

100記事を書き終えて振り返ると、
続けられた理由は特別な才能や時間があったからじゃありません。

むしろ、途中で何度も立ち止まり、迷って、
やめようかと思ったこともありました。

そんな中でも筆を置かなかったのは、この3つを意識していたからだと思います。

完璧を目指さない

最初のころは、「せっかく出すなら完璧な文章を」と思って、何時間もかけて推敲していました。

でも、そのうち気づいたんです。完璧を求めるほど、記事の公開が遅くなり、気持ちも重くなっていくことに。

ある日、「とりあえず今の自分が伝えたいことを、そのまま出してみよう」と割り切りました。
完璧じゃなくても、次の記事で修正すればいい。

むしろ、その“未完成な部分”があるからこそ、次に書くエネルギーが生まれると分かったんです。

テーマを欲張らない

「こんなことも書きたい」「あれも伝えたい」と、テーマを詰め込みすぎていた時期がありました。

結果、文章が長くなりすぎたり、焦点がぼやけてしまったり…。
そんな記事は、書いている自分も疲れるし、読む人もきっと疲れるはずです。

それからは「この記事ではこれだけ」とテーマをひとつに絞るようにしました。
小さなテーマでも、深く掘り下げれば立派な一本の記事になる。

そう思えるようになってからは、書くことがシンプルになり、更新ペースも安定しました。

小さな達成感を積み重ねる

大きな成果がすぐに出ない時期ほど、やる気を保つのは難しいものです。

だからこそ、「今日は見出しを全部作れた」「写真を入れて公開までできた」など、小さな達成感を意識的に積み重ねるようにしました。

たとえ収益がゼロでも、「1人でも読んでくれた」「1つコメントをもらえた」ことをちゃんと喜ぶ。
そうやって自分の中に“続ける理由”を増やしていったんです。

この小さな積み重ねが、気づけば100記事という大きな数字につながっていました。

100記事も書けたのは、特別な才能ではなく、この3つの“地味だけど強い習慣”のおかげです。

もし今、「続けられる自信がない」と感じている人がいたら、完璧も欲張りも手放して、小さな達成感をひとつずつ積み上げてみてほしいです。

それだけで、半年後には見える景色がきっと変わっています。


これから書き始める人へのメッセージ

これからブログや発信を始めようと思っている人に、まず伝えたいことがあります。
それは、最初の一歩は、思っているよりずっと軽くていい、ということです。

最初の1記事目は、読まれるかどうかも、評価されるかどうかも、ほとんど気にしなくて大丈夫です。
むしろ、気にすればするほど書けなくなります。

「きれいに書こう」「ちゃんとまとめよう」と思いすぎると、完成しないまま下書きフォルダに眠るだけ。

大事なのは、形になった文章を“世の中に出す”経験を積むことです。

私も最初の数記事は、今読み返すと正直恥ずかしくなるような内容でした。
でも、あの拙い記事があったからこそ、続ける中で文章のクセに気づき、少しずつ読んでもらえる記事に変わっていきました。
うまくいかなくても、それは「成長の証拠」です。

そして、書き続ける中で必ず訪れるのが、「誰も読んでいない気がする」瞬間。
そのときこそ、数字や反応に心を支配されすぎないことが大切です。
数字は後からついてきます。
まずは、自分が「これは誰かに伝えたい」と思えるテーマを選んでください。
それが文章に熱を宿らせ、画面越しに届くエネルギーになります。

もし迷ったら、100記事を書いた今の私からの提案はシンプルです。
「今の自分が書ける、いちばん小さな一歩」を今日のうちに踏み出すこと。
それが1行でも、タイトルだけでも、明日へのつながる種になります。

書くことは、思っている以上に“未来の自分”を助けてくれます。
だから、安心して軽く始めてください。
1年後、ふと振り返ったとき、「あのとき始めてよかった」と笑える自分にきっと出会えます。

まとめ|100記事の先にある景色

100記事を書き終えた今、はっきりわかったことがあります。
それは、「100記事書いたからゴール」ではなく、「ここからがスタート」だということです。

最初の頃は、記事の出来やアクセス数に一喜一憂していました。
「今日は読まれなかった」「コメントがつかなかった」と落ち込んだ日もあります。
でも、100記事を重ねる中で見えてきたのは、数字よりも“自分の変化”でした。

文章を通して、自分の考えを整理できるようになった。
日常の中で「これは書けそう」という小さなアンテナが立つようになった。
そして何より、「書くことは、自分を支えてくれる」という実感が生まれました。

100記事は、ただの数字ではありません。
迷いながら、悩みながら、時には諦めそうになりながらも積み上げた日々の証です。
その証は、きっとこの先もあなたを後押ししてくれます。

もし今、書くことに迷いがある人がいたら、伝えたいです。
大切なのは、完璧な記事を目指すことではなく、今日の一歩を積み重ねること。
たとえ小さな一歩でも、100回積み重ねれば景色は必ず変わります。

私にとって100記事の先にあった景色は、
「もっと書きたい」という気持ちと、「書ける自分になった」という自信。

そしてその自信は、これから先の100記事、200記事へとつながっていくはずです。
書く旅に終わりはありません。
だからこそ、これからも一歩ずつ、あなたと同じように歩き続けたいと思います。

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